「少年の失敗」



キラはことごとく機会を逃していた。
つい鬱になってフレイの誘惑を一度拒絶し てからというもの、フレイとエッチしてない。
以前はそれとないキラの態度を察して促してくれていたのに、 あれ以来総スルーなわけである。
キラとしても「ほしいのはこんな関係じゃなく本当の愛だ」などと思ってはいる が、一度味をしめた16歳男子としてはそんな決意をゆらいでピンクな欲望が頭 を満たす。

したい。

フレイは相変わらずキラの部屋にいついているのでおちおち自己処理もできない …ということもあって、キラの頭の中はヤることでいっぱいなのだった。

しょうがなくふて寝しつつ、一生懸命数式を唱えるが、まくらにおちた赤い髪と 甘いニオイにまた妄想は膨らむ。

(この間はよかったなぁ。 お風呂場の時鏡に写したアレは…エッチだったなぁ… …なんかだんだんフレイおっぱい大きくなってるような。 やっぱ揉むと大きくなるってほんとなのかな。 あと腰のラインとか…うっヤバイ)
白い体を思い出すと、下のほうが反応仕出した。

(はぁ。やっぱり駄目だ…ひらきなおってお願いしてみようか…それとも無理矢 理…)

イヤ!キラ!やめて…あっあん!

「……」

(いいかもしれない。あっやばいなんかよけい立ってきたよ…ハァハァ…い、い やいけない!そんなことしたら彼女を傷つけるだけ…)

そういいつつ、脳内強姦プレイはどんどん加速していく。

「ふっ…フレイ…」

我慢できず、キラはおもむろにフレイのショーツをとりだすと(キラ的にお気 に入りの薄いブルーのシルク)それで初めてしまった。

「ハァハァ…フレイっフレイっ」

と、その時。

「キラぁ、食堂いこ…」

ガタン。

絶頂寸前でフレイが帰ってきたのである。
キラは自分を握り締めたまま硬直した 。
同じくフレイもひきつった表情のまま一点をみつめている。

カシャー。
ドアの閉まる音を合図に、我にかえったフレイは悲鳴を上げた。

「っ…いやぁああああ!何してんのよアンタはぁあ!」
「ち…違うんだフレイ!」
「何が違うのよこの変態男子が!なっなによソレ私のパン…キャァ!」
「いやこれはその…ええと…もう…」
「はっ早くしまいなさいよ!」

フレイに言われたがキラのソレはまだ元気そのもので、ついでにいうと爆発寸前 だった。

しばらくの沈黙の後、フレイがぼそりと呟いた。

「気持ち…いいわけ?それ…」
「あ…うん…まぁ…」
「キラもひとりでしたりするんだ」
「そりゃ…するよ」
「……そう」

落ち着いたフレイは恐る恐る近づくと、キラの真正面まで着た。

「キラ」
「な、何?」

撲られるかも、という不安を感じたキラに投げ掛けられたのは予想がいの言葉だ った。

「続き、してみせて」
「えっ!!」
「…見たことないし、興味あるじゃない?」
フレイは強がってそう言うが、頬は染まっている。

ごくり。

(フレイがぼくのを…凝視してる…ハァハァハァ(;´д`))

というわけで受け気質も持ち合わせたキラは再び開始した。
今度は目の前にフレ イ。
興奮も四倍以上である。

「ハァ、ハァ、ハァ…」

(すご…)

思わず見入ってしまうフレイは、つい顔を寄せた。それが間違いだった。

「……ウッフレ…イ」
ドクン!

「あ」

「……」

勢いよく飛び出したキラの種は、おもいきりフレイの顔にかかったのである。

しまった!キラは慌てて謝ろうとするがフレイは完全に固まっている。
そしてキ ラといえば詫びる気持ちをおして再び興奮仕出していた。

(フレイな顔に…くちびるに僕のが…こ…これが世に言う顔射…!!)

先走る若い妄想。フレイは我に帰った時、キラの目がすでにヤバく、自分がロッ クオンされていることにきづきあとずさった。

「きっ…キラちょっ…」
「ふっフレイ!ゴメン!」

かばっ!

「きゃー!」

こうして二人は同棲の危機セックスレスを克服。キラはたまっていたぶんを取り 戻す勢いであったため、腰を痛めたフレイは船酔いに重なり、ダウンしてしまう わけであった。

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